2014年4月20日日曜日

吃音のある子どもが身近なところにいる人に!

せっかく貸して頂いたのに、なかなか読めていなかった、「キラキラーどもる子どもの物語」をやっと読めました。

Amazonのあらすじを転載すると、


『ボボボ、僕』とか言うな。そのしゃべり方やめろよ」転校してきた哲に突然ことばのことを指摘された新一は、なにも言いかえすことができなかった。やがて、クラスのふいんきが変わっていき、新一はどんどんしんどくなっていく。「自分の気持ちをみんなに知ってほしい」―新一は「ことばの教室」のひげ先生やお母さんとともに、クラスのみんなに吃音を理解してもらう作戦を考えていく…。この物語は、吃音に悩む子どもへのエールです。そして、まわりの友だち、保護者、教師など、吃音の子どもを支援する人が、「どうかかわればよいのか」「なにができるのか」を具体的に記した『手引書』ともなります。

僕がなかなか読まなかったのは、過去の吃音で悩んでいた自分を思い出す事、そして過去の自分と向き合う事が怖かったんですよね。
他の人の吃音の話はむしろ、積極的に聞きたいぐらいなんですが、
自分ひとりで読む活字は、より自分と重ね合わせてしまう気がします。

それでも読もうと思ったのは、
吃音のある子ども達との交流会で吃音のある子どもと接する機会があります。
少しでも吃音のある子どもの気持ちを理解し(思い出し)、
彼らの為に出来る事を考えたかったからです。

この本の小説の主人公の新一くん。授業などで、順番に喋らないといけない時の、予期不安なんて、ほんと僕と同じでした。でも、新一くんは、堂々とどもる事、自分から吃音について話す事が出来ていて、まぁ、僕の少年時代とは大違いです。僕は吃音の事は隠したかったし、他の人に吃音の話をする事も出来なかったです。僕はことばの教室にも通っていなくて、自分の吃音を恥ずかしいものだとの考えを、払拭する場所が無かったのが原因かもしれません。

奈良言友会で取り組んでいる吃音のある子どもとの交流会の感想などで、
(大人と同じで)子ども達も悩んでいるのは自分だけでないと知る事で、
吃音についての悩みが小さくなるきっかけになると思っています。

僕は吃音当事者であるし、言友会活動を通じての経験があり、
吃音のある子どもの気持ちも少しは理解出来ているつもりです。
僕は新一君ほど強い子どもではありませんでしたが、
この小説は吃音のある子どもの気持ちがよく描けていると思いました。
吃音のある子どもに対する適切な対応とは何か、
イマイチ吃音について理解出来ない、
そんな疑問を抱えている人には、
吃音のある子どもの心情が描かれているので、
疑問の解決の一助になるかもしれません。

是非、読んで頂きたい一冊です!

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