2012年10月29日月曜日

吃音に関する研究の被験者をしてきました。

先日、某大学にて吃音に関する研究の被験者をしてきました。

実験自体はとても簡単な実験で、
1時間程度で終わりました。

実験に参加したついでに、
昨今の吃音の研究について教えて頂いてきました。

吃音の研究は近年、
徐々に加速してきている印象を受けています。

アメリカに比べると日本は遅れていますが、
研究者も増えてきているのではないでしょうか。

吃音が治る事に超した事は無いと多くの吃音者が考えていると思います。
そのため、一日でも早く吃音の原因究明がなされ、
治療方法が確立されることを望みます。

意地悪な事を言うと、
原因が分かり治療出来ないことが証明されてしまうかも知れませんが・・・

吃音の研究をしている方々をみるとうらやましくなる時があります。
吃音に関する仕事が出来ているからです。
それは、吃音を肯定出来る近道でもあるように感じます。

もちろん、吃音者は吃音研究でしか活躍出来ない訳ではありません。

私は、「吃音があっても吃音の無い人と同じように仕事ができる。」
という事を身近に感じられる存在でありたいと考えています。

そう思えるようになってから、
「吃音のある子ども達の為にしんどくても頑張ろう!」
と自分を奮い立たせる事が出来るようになりました。

仕事の結果でも内容でもなく、
働く事で誰かの役に立てる。

これは吃音をバックグラウンドにもつ自分の、
武器になるのではないかと思っています。





2012年10月25日木曜日

例会担当

先日、すたっと京都にて例会を担当してきました。

私が選んだテーマはディベートです。

私自身、人と議論する事は苦手です。
人に反論されたりすると、言葉が出てこなくなってしまいます。

また、言いたい事を言い出せずに会話が終わってしまった、という経験を持つ人も多いのではと思います。異なる二つの立場に分かれて議論しあうディベートは、そんな会話の練習になると思い例会でやってみようと思いました。

奈良言友会では一度例会を担当してことがありますが、
すたっと京都では初めてです。

私自身、ディベートに参加した事は無かったので、
事前に本を数冊、目を通しレジュメを作成し例会に臨みました。

参加者が思っていたより少なかった事など、
予想外の出来事もありましたが、
皆さん吃音者とは思えないほど饒舌でディベートしてもらえました。

特に良かったのは、個人の意見とは反対の主張をするときに、
当事者になりきって意見を主張してもらえたことです。

相手を言いくるめるのがディベートです。
言いくるめるとなると、理屈に頼ろうとすると思います。

それに対抗出来るのが「当事者の声」だと思いました。

「理屈ではそう思われるかもしれないが、現場では違うんです!」

これは強いなーと思いました。
本来のディベートの趣旨とは違うかもしれませんが、
コミュニケーションにおいても通じるものがあると思いました。

理屈よりもうまく話す事よりも伝えたい気持ちが大切。

2012年10月17日水曜日

仲間の勇気ある行動!(吃音者の社会的支援)

勇気のある吃音の仲間が、マクドナルドのメニュー表の問題についての動画をYoutubeにアップしました。

吃音者の社会的支援
http://youtu.be/GTv8GbJ6npM

どうでしょうか。

吃音について言葉で説明しても、
吃音の無い人にはなかなか理解してもらえないと思います。

しかし、動画にしてみると分かりやすいじゃないですか!

一般の人々に吃音について知ってもらう事が、
吃音のある人が暮らしやすい社会を作る1つの方法であると思います。

吃音の悩みについて知ってもらう上で、
この動画はとても分かりやすいのではないかと思いました。

動画で訴える方法には、
正直、「やられた!」と思いました。

私自身、このブログで吃音以外のテーマも扱っているのは、
検索サイトで他のテーマでも引っ掛けてもらう為です。
そして、一人でも多くの方に吃音について知ってもいたいからです。

ブログより、動画の方が分かりやすい。

自分の悩みをさらけ出す、その勇気ある行動に感服です。

追記

マクドナルドの「お冷や下さい」は、
昨日無事、リベンジしてきました。

そのときに気付いたんですが、
メニュー表はカウンターの横の壁に置いてありました。

指差し注文はとりあえずは出来そうですね。

2012年10月15日月曜日

恐れる事なんて無い。

今日で2日目ですが英語学習の教材として、
"Sometimes I just stutter"という子ども向けの本を読み始めました。

http://www.stutteringhelp.org/ の、resouces のFREE E BOOKSから無料でダウンロード出来ます。

英語の本を何か読もうと思い、
どうせ読むなら興味のある吃音関係にしようと思ったからです。

興味が無いと読むのが苦痛になりそうなので。。。

今日は仕事帰りにマクドにより、
30分ほどその本を読んできました。

今日は「お冷や下さい」が言えず、久しぶりに吃音で注文を諦めました。
私は聞き返されると、吃音が酷くなります。
"聞かれている"というプレッシャーに弱いのです。

さて、本の内容です。
今日印象に残った箇所を要約すると、

"絵がうまい人、そうでない人がいます。絵がうまくない人が、急いで描くと失敗しやすくなります。あなたは(吃音のある子ども)何事も焦ったり、緊張するとうまくいきません。失敗を恐れている時は、特にうまく行きません。でも、絵を描くとき、急いで描いている時でさえ失敗を恐れません。"

絵を描く事の得手不得手と、吃音の有無について、
吃音は個性である事、恐れる事はない
と説明しています。

分かりやすい例えで、
失敗を恐れる事は無いと僕も勇気付けられました。

マクドで注文する時も然り、
失敗を恐れずに堂々と喋ろうと思います。


2012年10月11日木曜日

レーザープリンタ

最近再読した「知的生産ワークアウト」という本の影響もあり、
レーザープリンタの複合機、MF4820を購入しました。

前まではインクジェットプリンタを使っていたのですが、
「インクがすぐなくなる、紙が詰まる、遅い」
といった問題があり気軽に使えませんでした。

セルフヘルプグループ活動もあり、
書類を処理する機会が増えました。

なるべく印刷せずにスマートフォンで見たりしていたのですが、
やはり紙の方が見やすくてアクセスも良くていいですね。

で、プリンタの感想。

せっかくの複合機ですが、
Mac向けのスキャナソフトは11月より提供開始らしく、
まだコピーと印刷しか試せていません。

紙の出力はめちゃくちゃ早いです!
インクジェットで印刷をせずに紙だけ送り出している時より、
早いんじゃないでしょうか。

日記を付けているのですが、
その日記に貼付けるためにコピーしたり印刷したり。

前述の本にありました、
「機能があるから活用できるようになる」
まさに実感してます。

2012年10月10日水曜日

英会話

英会話に通っています。

カフェで先生と待ち合わせて、喋るスタイルです。

吃音者の中には英語の方がどもらない、又は英語の方がどもりがマシだという方がいます。

僕は英語の方がどもります。

英語がスラスラ出てくるワケではないので、
単語ごとに区切ってしまいます。

なので、難発型(最初の音が出にくい)の吃音の私は、
英語の方がどもるんでしょう。

今日は酷かったです・・・

昨日の記事に今日、書き足したのですが、これからは吃音について少しずつ伝えていきますと書きました。

今日は吃音が酷かった事もあり、言友会活動について少し話しました。

先生は、僕が吃音だと思っていないようで、
僕が吃音のある人の手助けをしていると解釈したようでしたが。

間違いをうまくただせるほどの英語力も無く、
そのままです・・・

人とコミュニケーションをとる手段として、
英語が喋れるようになりたいのですが、
なかなか道は険しいですね。

最近は英語を使う機会を増やすため、
吃音の仲間と英語の勉強をする話を進めています。

吃音の仲間とならどもりも気にならずに、
喋れるので上達も早いかもしれないと思っています。

2012年10月9日火曜日

吃音について友人に伝える。

今日は高校からの友人と飲んでました。

今帰りの電車なんですが、何時もなら寝る用意をしている時間です。。。

遅くなりすぎました。

仕事の話から始まり、お互いが最近抱えている悩みの話になりました。

あまり人には吃音の話をしないのですが、
私の最大の悩み、吃音について話しました。

そんな大きな悩みがあるなら、
もっと早く行って欲しかったようです。

言友会では吃音について周りにカミングアウトして自分の吃音について知ってもらうことが、
心に余裕を生むので良いことであるとされています。

私もその考えには同感ですが、
人に弱みを見せているようでなかなかカミングアウト出来ていませんでした。

今日の友人にカミングアウトをして、
悩みを含めて知ってもらう為にも、
吃音についてカミングアウトしていくべきだと思いました。

自分に隠し事をしている人間とは、
なかなか仲良くなれませんもんね。

いきなりカミングアウトと言うのも難しいですから、
Facebookで言友会関連の投稿する、週末の過ごし方を聞かれた時に言友会の話をするなど、

少しずつ慣れていこうと思います。



2012年10月5日金曜日

吃音体験スピーチ


昨日から無気力でして・・・(もちろん仕事はきちんとしてきました)

今日は手抜きで、
以前、奈良言友会のイベントや京都市のことばときこえの教室のイベントで、
吃音のある子どもの保護者の前でスピーチをしてきました。

好評だったそうですが、
今見ると、ずいぶん冗長に話してしまいました。。。

その時の原稿(メモ)を掲載します。

以下、原稿です。


私の吃音体験について、子どもの頃から順にお話していきたいと思います。次に、セルフヘルプグループに参加するようになった理由、私から吃音のある子どもたちに伝えて欲しい事をお話しようと思います。

母の話では言葉を話しだした当初から、私の記憶では幼稚園の頃から吃音の記憶があります。吃音については母とは小学生の頃から話していました。

吃音はあるものの、小学生の高学年になるまでは、音読や発表は得意でした。(音読などではどもる事は無かった)小学高学年から吃音を意識するようになりました。

先生は吃音について、理解していなかったようです。私が勉強に関係のないゲームを持って学校に行ってしかられたとき、「後ろめたいものがあるから音読がうまく出来ないんじゃないのか」と言われたことがあります。

当時の辛かった記憶:卒業式の門出の言葉を言うえなかったことです。なかなかスっと言う事も出来ず、家で何回も練習しました。少しでも緊張感が出るように、いすの上に登って練習しました。

中学・高校ではとくに吃音では苦労しなかったが、音読と先生と話す時は緊張しました。授業中にすらすら答えれないので、「社会に出たらそんなんじゃあかんぞ」と言われたのをきっかけに、将来に不安を感じ民間の診療所へ半年程度通いました。環境が変われば治る事もあるのでと言われ治療の終了を告げられました。結果としては、全く治りませんでした。

高校までずっと緊張した先生と話す事は、先生のところへ分からない事を聞きにいくうちに慣れました。

大学:卒業研究が始まると中間発表や卒業研究発表があり、すらすら喋れず苦労しました。沢山練習するもなかなか本番はうまく行きませんでした。それは大学院でも同じでした。

・就職活動:うまく喋れず。就職はなかなか決まりませんでした。研究もうまくいっていなかった事もあり、とても辛い一年を過ごしました。面接でカミングアウト(吃音があることを伝える。)しました。そのお陰かは分かりませんが、内定はいただけました。

・就職:連日の挨拶の練習などでとてもうまく喋れず辛かったです。同期にも笑われました。配属時にもカミングアウト。

配属された部署がよく営業電話を取り次ぎしていたので、電話応対などで「お前が電話に出ると。営業が恥をかく」など言われました。

技術職を希望していたこと、仕事や社風などが合わなく(吃音が関係ない理由で)短期間で退社しました。転職コンサルタントやハロワークの方は、吃音のカミングアウトを勧める方、勧めない方がいました。転職活動中に声をかけたもらった会社に入社しました(今の会社)。部署内(8人程度)のなかで朝礼当番が「安全の言葉」を唱和するですが、よくどもります。たまに顧客に電話をしますが、まだうまくは喋れません。どもるのを聞かれるのが恥ずかしいので、なるべく部署内が騒がしいときに電話をしています。特に苦情や上長から注意される事も無いので、「技術職であり、必要な事を伝えるのが仕事!」となるべく開き直るようにしています。

ここまでが私の吃音の体験談です。

セルフヘルプグループに参加するようになったきっかけは二つ。

社会では結果を求められます。就職活動、就労を通じてそれを経験し、不安を感じました。同じ悩みをもちながらも活躍する先輩方を見て、少しでも不安が軽減されればと思いました。

吃音に生まれたとういう事実は変わらないし、私の場合はもう治らないと思います。そのため、吃音を人生に活かしたいと考えるようになりました。つまり、人生を充実したもの、特に、吃音があるから出来る事を探したいと思うようになりました。

そのため、言友会の活動で色々な人に会い刺激を受けていきたいと考えて参加するようになりました。

セルフヘルプグループに参加して良かった事。

仕事では下っ端で分からない事が多く、言われた事をするのに精一杯です。しかし、セルフヘルプグループでは吃音を気にせずに意見を出したり、役員として自分で考えて行動できる。仕事でも遊びでも経験できないことが経験できます。

今不安な事。

仕事に関しては、喋る以前に技術的な知識が足りませんので、喋りまで考えている余裕がないというのが正直なところです。

私生活では、まだ結婚などの予定はありませんが、披露宴の挨拶はどうしよう、自分の子どもが吃音だったらどうしよう、など不安はつきません。

私から吃音をもつ子どもたちへ伝えたい事。

吃音があっても生きていけることを伝えていきたいです。そして、生きていけるので、吃音を理由に色んなことを諦めないで欲しいと伝えたいです。コミュニケーションは言葉だけではありません。僕は、図面を見せながら喋るといった、なるべく物を介して話すようにしています。色んな工夫をしながら、コミュニケーション能力を身につけていって欲しいです。そうじゃないと、吃音だけでなくコミュニケーション能力がないことで苦労します。私は自分の考えをとっさにまとめる事がとても苦手です。



2012年10月3日水曜日

調子の良し悪し。

今日の朝礼はいつもより調子悪かったです。

まぁそんな日もあります。

今日は全体的に吃音の調子が良くありませんでした。


内線でもどもりどもり。
電話の相手も少し笑ってはりました。

まぁ、企業活動に損益を与えていませんし、気にしない気にしない。

私の吃音は入社時に伝えている上、
ベストは尽くしているので、大きく構えるようにしています。

さて、今朝もマクドナルドにアイスコーヒーを買いに行ったのですが、
メニュー表もお店の人に言えば見せてもらえるようです。

メニュー表見せて下さい!
が言えない吃音者もいるでしょうから、
マクドナルドにはもうひと工夫欲しかったですね。

ずいぶん上から物を言うようですが(笑)

些細なことですが、吃音者が少しでも楽に生きられるよう、
吃音を少しでも知ってもらう必要があると思います。



2012年10月2日火曜日

マクドナルドのメニュー表廃止。

昨日、朝礼について書きました。

今日は久しぶりに緊張しながら当番を終えました。

でも個人的にボチボチな出来でした。

ボチボチといっても、どもらなかったと言うことではでありません。
でもっても、すぐに次の言葉が出てきたということです。

まぁ、こんなもんでしょう。
期待せず、気負わずやっていきます。

さて、朝、コーヒーを買いにマクドナルドに寄ったのですが、
メニュー表がなくなり、カウンター上のパネルを見ながら注文して下さいとなっていました。

ニュースにもなってます。↓


http://www.j-cast.com/2012/10/02148658.html


これ、吃音者は困ります。。。
最近はあまり緊張しなくなりましたが、
10代の頃なんかはお店の人と話すだけで緊張してました。

でも、指差しながら、
「えーと、この、てりやきのー、セットください」

と注文する事を覚えてからは、
楽になりました。

ちなみに私は、

店員さんと話す機会を作るようにした結果、
店員さんと話す時はあまり緊張しなくなりました。

特に、服屋なんかは、お店の人から話しかけてくれるので、
一番いい練習になりました。

マクドナルドの原田社長は私と同じ理系出身ということもあり、
一冊ですが著書も読み興味のある経営者の方です。
(経営者で思い出しましたが、ユニクロの柳井さんも吃音だそうです)

マクドに寄ったのも、
今、原田さんが日経に連載しているからです。

改善を望む声も多いようですから、
何か良い手立てを期待します。

とりあえず、
HPに窓口があれば意見を送ろうと思います。



2012年10月1日月曜日

予期不安

今日から新しい一ヶ月が始まりました。

私の会社では毎日朝礼があります。

月初め以外は部署内で朝礼で、
担当者が音頭を取り「安全の言葉」というものをみんなで唱和します。

部署と言っても8人程度ですが、
すこーしだけ緊張します。

その、「少し」が吃音を引き起こしてしまいます。

入社して1年以上経ち慣れてましたが、
どうも詰まってしまう単語があります。

咳をしたりしてごまかしていますが、
まぁごまかせていないでしょう 笑

朝礼で詰まる事より、
いつ「もっとすらすら読みなさい」
と注意されるかと当番の一週間、少し不安です。

今日は月初めで全体朝礼があったので、
部署内の朝礼はありませんでした。

慣れてきたのでそろそろ不安にならなくてもいいはずなのですが、
今日から新入社員が入ったので、
明日からは僕の喋り方を知らない後輩の前でどもるのかと思うと、
いつもより不安です。

ちなみに、「どもるってしまうのかもしれない」という不安を
予期不安といいます。

吃音者は、吃音の無い人からしたら、
信じられない要な事柄で悩んだり不安を感じたり。。。

自分で自分がめんどくさくなります。

でも、そんな環境に身を置いているせいか、
吃音者は人の気持ちをよく察する、
優しい人ばかりです。(私はどうか分かりませんが)

私も人の気持ちの分かる、吃音者になりたいです。